「単語が急に耳に入ってくるようになりました。逆に言うと、知らなかったら一生聞き取れなかったと思います。」

  • お名前:藤本 様
  • 英語力:英検®準1級・TOEIC®880点・IELTS 7.0(AO)
  • 目標:英検®1級・TOEIC®990点・IELTS 7.0以上(全セクション)

申し込んだきっかけはなんですか?

英検®1級の受験対策と、IELTSのライティングのレクシカルリソース増強を目的として申込みさせて頂きました。

現在通っているアメリカの語学学校(以下「ELI」)の授業はそれなりに充実しているのですが、もう少し厳しめの学習メニューを習慣化しないと、ELIの課題を受け身でこなしているだけでは、目覚ましい伸びは期待できない事が容易に想像できたので、何か英語学習の一里塚を設定して、能動的に攻める姿勢が必要と思い、英検®1級と、IELTS7.0を目標にしてみました。

英検®1級の単語が難しい事は、大学時代に受験したことがあったので知っていて、パス単のアプリもダウンロード済だったのですが、始めるきっかけが欲しくて申し込んだというところもあります。

課題の量はいかがでしたか?

ELIの課題、復習に加え、本コースの課題である「語彙の暗記」と「例文暗唱」が加わった途端に日々の生活が忙しくなりましたが、無理なく継続できるちょうどいい量でした(最初の体験レッスンの際に、自身の生活パターンなども伝え、先生と相談させて頂きながら決めたメニューだった事が良かったと思います)。

そのおかげで、単語の暗記を日々のルーティンに組み込む事ができ、「次何しようかなー」と、日によって違うことに、浮気しながらあれこれ手を出しては継続しないというようなことがなくなり、授業の準備と復習に焦点を絞って、地に足をつけた学習スタイルに変える事ができました。

トレーナーの教え方はいかがでしたか?

45分という限られた時間の中でメリハリをつけてテンポ良く進みますので毎回あっという間に時間が過ぎました。授業の流れは以下の通りでした。個人差はあると思いますが、私にはとても楽しい時間でした。


①単語一問一答、
②例文暗唱確認、
③瞬間英作文

最初に課題として与えられた単語のうち、先生が重要と判断されたものをランダムに一問一答でどんどん解答していきます。合間あいまに、先生から派生する単語や、想起される似たような単語、混乱しやすい単語を次々に紹介して頂きます。その後、例文暗唱に移り、先生がピックアップした例文を暗唱し、暗唱例文に関連した単語や表現を含む別の日本文が与えられ、それを瞬間英作文し、先生の講評とともに模範解答を頂き音読するというのがおおまかな流れでした。

語彙の指導はいかがでしたか?

ただ単に単語を羅列的にご紹介頂くのではなく、先生ご自身の、その単語や表現との出会いや、体験エピソードが簡単に交えられ、ネイティブの使用頻度等を常に意識してご紹介して頂けたので、特に授業の中で話題に出された単語や表現は、そのまま疑似的に私の言語体験となって記憶に定着することが多かったです。

使用教材としてはパス単を使用しました(最初に先生に相談して使用教材は決められると思います)。メモができるので本当は書籍がよかったのですが、アメリカでは入手できず、仕方なく携帯アプリを使用しました。逃避行動の一種かもしれませんが、私は勉強そのものよりも、ノートを綺麗にまとめ直したり、単語帳に色分けして付箋を貼ったりといった「作業」にかまける傾向が強く、そういう作業も完全に無駄ではないのですが、途中からその美しさに酔いしれて満足して、まとめたノートや参考書はもう見直さない。ということが多いので、私みたいなタイプは、パス単についても、そういう「作業」が楽しめてしまう書籍を使わず、むしろメモができないアプリでさっさと単語を繰り返し見て暗記していくだけというやり方で良かったと、終わってみて思います。コースが終わった今も忘れないようにアプリで繰り返しています)。

トレーナーの英語指導に対する知識・情熱・人柄はいかがでしたか?

授業中に先生からご紹介頂く関連語彙は、これでもかというほど多いのですが、時間の都合で最小限に抑えられてますので、実際の知識は、より広く深く濃いものと思います。時々先生が、先日○○という単語を「漁ってたら・・」みたいな言い方をされたりしていて、先生自身が日常的に語彙、語源、その背景に、愛情と情熱をもって、楽しんで研究されている事がよくわかります。授業中は、先生がいつも楽しそうなので、それが私にも伝染して、とかく単調になりがちな語彙学習も楽しんで取り組めました。また、留学中のため、若干孤独な私にとって、時々先生がちょこっと「一緒に頑張りましょう」と、短く明るく笑いながら言って下さるなにげない言葉に助けられてました。いつも軽快で、明るく楽しい中に、優しさと、気遣いと、静かに燃える情熱を感じる先生でした。

学校の授業や英語スクールでは得られないこと、このコースだからこそできたことなどはありましたか?

かなり色々な英語学校や英会話スクールに通った経験があります。当たり前ですが、どの学校に行こうとも、英語学習は自分次第ですよね。極論すると、英語スクールは「単にコンテンツを提供(目標達成に必要な勉強のメニューを作成)してくれて、そのペースメーカーになるだけ」かもしれません。そういう意味で、らいひよのコンテンツは厳しく、十分以上でした。あとは自分次第と思っています。

らいひよのコースはオンラインなのでマンツーマンの授業となりますが、外国人とのマンツーマン英会話などでよくある、途中から授業が雑談で終わる(終わらされる)というようなことは、一切ありません。その日の授業の最初から最後まで、そして最終回まで充実しています。その分大変でもありますが。。

らいひよの先生方のお話などから一番感じていること、一番想起される事は、私の耳に痛い言葉で、いつも戒めとしている「時間がないと言う人は、時間があってもできない」という言葉です。先生方の英語学習への取組み、奮闘を見るにつけ、いかに自分が言い訳ばかりであるかを思い知らされる日々でした。

始めようか迷っている方にメッセージやアドバイスをお願いします。

2019/10/6に受験した英検®1級は残念ながら不合格でしたが、リーディングセクションの語彙については25問中24問正解することができました。8月中旬にこの講座に申し込んで、2か月弱でこの成績が残せたのは、このコースのおかげと思っています。また、語彙を多く勉強したことだけでも、長文読解に取り組む際の大きな自信にもなり、2019/9/28に受けたIELTSではReadingだけはバンド7になりました。やる気はあるけど始められない。英語学習にテコ入れをするきっかけが欲しい方。何かペースメーカーが欲しい方、語彙への意識を高めたいという方にはお勧めのコースだと思います。

最後に一言お願いします。

「英検®1級の単語は日常会話で誰も使ってないから無駄」という言葉をよく聞きますが、Koya先生から「全然そんなことありませんよ」と言われ、パス単を始めましたところ、学校の長文読解でも面白いようにパス単で覚えた単語が散見され始め、毎朝Porcastで聞いているABCのニュースでも頻繁に出てきて、覚えた単語が実際に使用されているのを聞いた時は「まさか今、stalemateって言った?」とか「hindsightって言った!」と驚きと共に、それらの単語が急に耳に入ってくるようになりました。逆に言うと、知らなかったら一生聞き取れなかったと思います。ELIの授業の中でも文法の先生が説明の中で「delineate」という単語を使用されたり、パス単で出てくる単語がいかに実用英語として使用されているかを実感しております。また、このコースで暗記した例文はIELTSのライティングやスピーキングにも大いに役立ちましたので、そういう意味では、いわゆる4技能全てに良い効果を実感できたと思います。

私は長文読解において、知らない単語が多すぎると、意味が取れないだけでなく、筆者と、私以外の読者は理解してるのに、自分だけ置いてけぼりになった疎外感を感じて、飲み会で内輪受けの話題についていけずポツンとなってしまった気分になり、その後の文章が簡単でも、もう文章が入ってきづらくなってしまったりします。そんな私にとって、英文の最小単位となる英単語を覚える事は、知っている友達や味方を増やす事のような気持ちでやりました。このコースで単語が増え、長文読解や、テレビ、ラジオで覚えた単語を見聞きするにつけ、私は知ってる人がいないパーティで馴染みの友達を見つけた時のような心強さを感じています。

もちろん「単語は文章の中で覚えるべき」「文脈から推し量るべし」などの考えも正しいと思いますが、私のように新しいものを受け入れるのに時間がかかる保守的で人見知りで余計な心配をしてしまうタイプの人には、恐らく単に「知らない」という事の心理的負担が大きいので、とりあえず最低限の単語だけでも事前に知っている状態にしてしまうという事に少なからず意味があり、その意味でも、このコースは大変ためになりました。知らない単語、難しい単語もありましたが、子供の頃ウルトラマンの怪獣の名前をひたすら覚えた時のように、仰々しい単語や、変わった音の単語などは特に楽しんで覚えられたように思います。

また、これは留学中の私の特殊な状況かもしれませんが、授業で話題になった単語や表現を、学校でネイティブの先生に確認したり、現地の友人に試してみたりして、「それは不自然」とか「実はネガティブなニュアンスが混じるから気を付けて」とか「昔はよく聞いたけど最近聞かない気がする」とコメントをもらった事や、ライティングの試験で「proclivity」を使ってみたりして、そこに下線が引かれて「Good job!」とコメントされて返却された時の事など、現地での調査結果をKoya先生に報告したりするのも、学習が楽しくなる大きな要因の一つでした。

英語学習は本当に地味で、ELIの先生からは「髪の毛が伸びるようなものなので、日々自分では気づけない」と言われます。それだけに、伸びてる実感がわかず、とてもじれったいのですが、そんな中で、単語を覚えることは、やったらやっただけ割とすぐに効果を感じる事ができる一番即効性のある学習だと思いますので、英語学習を楽しくしやすいと思います。 

これからもKoya先生のように、楽しみながら英語学習に取り組んでいきたいと思っています。